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ジャパントップリーグカップ戦プールA 第4回戦 サントリーサンゴリアス戦コラム
『スクラムを制するものはゲームを制する』
先週見事に勝利した清水建設ブルーシャークス戦。それは、これまで日野が求めていた“日野ピクチャー”が具現化された一戦だったろう。続く相手は過去幾度かのトップリーグ優勝経験を持つサントリーサンゴリアス。トップリーグ参戦2年目の日野レッドドルフィンズにとっては大きな壁だ。誰もが簡単に勝てる相手だとは思っていない。
「スクラムは相当強いとは思っていました。ただ、その“圧”は想像以上でした」
細谷監督は、敗因の第一にスクラムを上げる。
実はこの日の試合のファーストスクラムは意外と遅く、前半15分。日野14番WTB小川のパスが、前方にいる15番FBカカへ渡ってしまいスローフォワードになってからだった。場所はセンターラインからわずかに自陣側に入った右タッチライン際。サントリーにっとっては、左側に大きくスペースがある場所である。
レフリーのコールの後に組み会う両フロントロー。が、すぐさま崩れ落ちる。レフリーは笛を吹き、スクラムアゲインを命じる。二度目のスクラム。なんとか組み合うが、左側、すなわりち日野1番とサントリー3番側から崩れる。日野1番PR久富は顔面を地面に打ち付けたようにも見えたがレフリーは笛を吹かず、サントリー側にボールが出た後でアドバンテージのコール。その後サントリーはボールを前へ、前へと運びながら、途中日野のオフサイドのアドバンテージも得ながら結局は50m前進してこの試合2トライ目を奪った。
この日の日野のフロントローは、1番PR久富、40歳のベテランを筆頭に2番HO木津、30歳、3番村上、28歳。一方のサントリーの先発は1番から26、25、27歳と若いメンバーだ。スクラムでの勝負は、外から見ていてもわかりにくい。時に当の本人たちでさえ、なぜ自分が反則なのかがわからない場合もあるという。
試合前、チーム所属のレフリー下村もスクラムは「レフリー次第ですかね」と漏らしていたが、まさにその通りの展開か。
続く2度目のスクラムは22分。相手ノックオンオンからの日野ボールである。が、このスクラムもうまく組み合わない。アゲイン、アゲインと続き4度目。ようやく組み合ったと思ったら、ボール投入前にサントリー側から日野側にスクラムが動きまた崩れ長い笛が鳴る。ボールをまだ手にしていた9番SH橋本は、サントリーのアーリープッシュ(ボールが投入される前にスクラムを押す)かと思いすぐさまスクラム最後尾のNO8ニリにボールを渡す。が、レフリーが肘を折ったFKのシグナルを出したのはサントリー側だった。日野の反則である。FKを得たサントリーはその場でスクラムを選択。今度はサントリーボールのスクラムとなる。が、またしても一度目はうまく組めずにアゲイン。さらに二度目も崩れる。が、レフリーはそれでもプレーを促しサントリーNO8がボールを持ち出しプレーは継続された。
結局、この日の試合で与えられたスクラムは前後半合わせて15。日野ボール7、サントリーボール8であった。
その8つのサントリーボールの内、日野がペナルティを取られたのが5(アソバンテージオーバーとなった3を含む)、日野ボールながらペナルティを取られたのが1とFKが1。一方、日野ボールでサントリーのコラプシングの反則が1。実に、全15回のスクラムの内8回は何らかの反則になったのである。しかも、残る7回のスクラムは反則とはならなかったとはいえ、何度も組みなおしたり、崩れてしまったままボールが出たりと、ただの一度もクリーンな球出しがなかった。
細谷監督は「レフリーは我々がコントロールできるものではありませんから」と言った。そして「スクラムにはいろんなかけひきがあるのでしょう。ただ、その中で同じ反則を繰り返した。修正できなかったということです」と敗戦を潔く認める。
「自分が出られないのは悔しい」と言い、負傷のためスタンドで試合を見つめていたキャプテンの村田もサントリーの強さを認めるところだ。
「サントリーは、早い球出しとかスピードのあるアタックも素晴らしいですが、それもセットプレーの強みがあるから。スクラムが劣勢の中で、ベテランの久富さんを後半残り3分まで変えられなかったとうのがその現れでしょう」
残り3分で久富に代わって入ったのは、前の清水建設戦で活躍しながら「課題はスクラム」と言っていたプロップに転向して間もない井越。投入早々のスクラムでは、トイメンに大きく押されてペナルティを取られるという苦い思い出を作ってしまった。
遠い観客席からはわかりにくいスクラム。それでも、スクラムはラグビーには欠かせないものであり、ある意味ラグビーの根幹でもある。スクラムを制するものはゲームを制する。そのスクラムを主に、サントリーサンゴリアスの前に敗れ去った日野レッドドルフィンズ。
だが、「自分たちは成長を続けるチーム。常にチャレンジしたい」とゲームキャプテンのニリが言うように、敗戦や苦い経験は次の糧になるはずだ。この日の結果を、次へ、さらにその次へ、そして日野レッドドルフィンズの未来のために活かしてほしい。
細谷直監督 完敗です。敗因はセットプレー、特にスクラムでやられました。ブレイクダウンも思うようにいかず、アタックではチャンスがあったけれど取り切れなかった。次のホンダは過去一度も勝っていない相手なので、我々が春からやってきたことを全て出し切り勝利を目指したいと思います。
ニリ・ラトゥ ゲームキャプテン とても残念な結果でした。これまでの3試合はいいラグビーだったのに、今日はミスが多く自分たちのゲームができなかった。ただ、これで終わりではないので、今日のレビューをしっかりした上で次のホンダ戦にチャレンジし、最後によいゲームをしたいと思います。
「スクラムは相当強いとは思っていました。ただ、その“圧”は想像以上でした」
細谷監督は、敗因の第一にスクラムを上げる。
実はこの日の試合のファーストスクラムは意外と遅く、前半15分。日野14番WTB小川のパスが、前方にいる15番FBカカへ渡ってしまいスローフォワードになってからだった。場所はセンターラインからわずかに自陣側に入った右タッチライン際。サントリーにっとっては、左側に大きくスペースがある場所である。
レフリーのコールの後に組み会う両フロントロー。が、すぐさま崩れ落ちる。レフリーは笛を吹き、スクラムアゲインを命じる。二度目のスクラム。なんとか組み合うが、左側、すなわりち日野1番とサントリー3番側から崩れる。日野1番PR久富は顔面を地面に打ち付けたようにも見えたがレフリーは笛を吹かず、サントリー側にボールが出た後でアドバンテージのコール。その後サントリーはボールを前へ、前へと運びながら、途中日野のオフサイドのアドバンテージも得ながら結局は50m前進してこの試合2トライ目を奪った。
この日の日野のフロントローは、1番PR久富、40歳のベテランを筆頭に2番HO木津、30歳、3番村上、28歳。一方のサントリーの先発は1番から26、25、27歳と若いメンバーだ。スクラムでの勝負は、外から見ていてもわかりにくい。時に当の本人たちでさえ、なぜ自分が反則なのかがわからない場合もあるという。
試合前、チーム所属のレフリー下村もスクラムは「レフリー次第ですかね」と漏らしていたが、まさにその通りの展開か。
続く2度目のスクラムは22分。相手ノックオンオンからの日野ボールである。が、このスクラムもうまく組み合わない。アゲイン、アゲインと続き4度目。ようやく組み合ったと思ったら、ボール投入前にサントリー側から日野側にスクラムが動きまた崩れ長い笛が鳴る。ボールをまだ手にしていた9番SH橋本は、サントリーのアーリープッシュ(ボールが投入される前にスクラムを押す)かと思いすぐさまスクラム最後尾のNO8ニリにボールを渡す。が、レフリーが肘を折ったFKのシグナルを出したのはサントリー側だった。日野の反則である。FKを得たサントリーはその場でスクラムを選択。今度はサントリーボールのスクラムとなる。が、またしても一度目はうまく組めずにアゲイン。さらに二度目も崩れる。が、レフリーはそれでもプレーを促しサントリーNO8がボールを持ち出しプレーは継続された。
結局、この日の試合で与えられたスクラムは前後半合わせて15。日野ボール7、サントリーボール8であった。
その8つのサントリーボールの内、日野がペナルティを取られたのが5(アソバンテージオーバーとなった3を含む)、日野ボールながらペナルティを取られたのが1とFKが1。一方、日野ボールでサントリーのコラプシングの反則が1。実に、全15回のスクラムの内8回は何らかの反則になったのである。しかも、残る7回のスクラムは反則とはならなかったとはいえ、何度も組みなおしたり、崩れてしまったままボールが出たりと、ただの一度もクリーンな球出しがなかった。
細谷監督は「レフリーは我々がコントロールできるものではありませんから」と言った。そして「スクラムにはいろんなかけひきがあるのでしょう。ただ、その中で同じ反則を繰り返した。修正できなかったということです」と敗戦を潔く認める。
「自分が出られないのは悔しい」と言い、負傷のためスタンドで試合を見つめていたキャプテンの村田もサントリーの強さを認めるところだ。
「サントリーは、早い球出しとかスピードのあるアタックも素晴らしいですが、それもセットプレーの強みがあるから。スクラムが劣勢の中で、ベテランの久富さんを後半残り3分まで変えられなかったとうのがその現れでしょう」
残り3分で久富に代わって入ったのは、前の清水建設戦で活躍しながら「課題はスクラム」と言っていたプロップに転向して間もない井越。投入早々のスクラムでは、トイメンに大きく押されてペナルティを取られるという苦い思い出を作ってしまった。
遠い観客席からはわかりにくいスクラム。それでも、スクラムはラグビーには欠かせないものであり、ある意味ラグビーの根幹でもある。スクラムを制するものはゲームを制する。そのスクラムを主に、サントリーサンゴリアスの前に敗れ去った日野レッドドルフィンズ。
だが、「自分たちは成長を続けるチーム。常にチャレンジしたい」とゲームキャプテンのニリが言うように、敗戦や苦い経験は次の糧になるはずだ。この日の結果を、次へ、さらにその次へ、そして日野レッドドルフィンズの未来のために活かしてほしい。
細谷直監督 完敗です。敗因はセットプレー、特にスクラムでやられました。ブレイクダウンも思うようにいかず、アタックではチャンスがあったけれど取り切れなかった。次のホンダは過去一度も勝っていない相手なので、我々が春からやってきたことを全て出し切り勝利を目指したいと思います。
ニリ・ラトゥ ゲームキャプテン とても残念な結果でした。これまでの3試合はいいラグビーだったのに、今日はミスが多く自分たちのゲームができなかった。ただ、これで終わりではないので、今日のレビューをしっかりした上で次のホンダ戦にチャレンジし、最後によいゲームをしたいと思います。