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インタビュー

村田毅選手のカンタベリー州代表チーム(NZ)留学レポート Vol.3

皆さんこんにちは!!

ニュージーランド国内選手権・Mitre10cup所属チームのカンタベリー州代表チームに合流している村田選手より3回目の留学レポートが届きましたので、是非、ご覧ください。

◆村田毅選手からのレポート

ホームページをご覧の皆様、こんにちは!

第三回ニュージーランド留学日記、を書かせていただきます。

マイター10カップも開幕して6節が終わり、ここからいよいよシーズンの佳境に入っていきます。プレーオフの4枠に入ることに向けて、チーム内の緊張感も高まってきて、、いる感じでもなく、チーム史上初の3連敗スタートしたカンタベリーでしたが、その後巻き返し3連勝。(2019年9月18日時点)
ようやく波に乗ってきてチームの雰囲気は凄く良いです。

6週間も一緒に過ごしていると、それぞれの選手の良い所もたくさん見えてきます。単純にレベルの高い練習やコーチングを受けていることだけでなく、人間的に尊敬できる選手・スタッフが非常に多いということが、ここでの生活を充実させる1つの要因となっています。
全員がフラットに、まさにファミリーのようなチームであることが、ラグビーというチームスポーツでは人数以上の馬力を生むのだなと感じます。

僕はといいますと、色々な規定の事情もあり、公式戦に出場できる可能性はゼロになりましたが、カンタベリーBの試合に数試合出場できそうなので、こういったチームの魅力を吸収しながら、残りの限られた滞在時間の中で自分にできる最大限のチャレンジをしていきたいと思います。
これまで経験したことを試す場として、試合は楽しみですね。

さて、今回の日記では、1週間の流れを説明させてもらいながら、ようやくですがラグビーの話をします。

こちらでは、1週間、毎日違った目的があり、その日毎に名前が付けられています。
土曜日がGAME DAY(試合)だとすると、

月曜日はLEARNING(学びの日)
火曜日はGROWING(成長する日)
水曜日はOFF
木曜日はCOMPLETE(完成させる日)
金曜日はCLARITY(明確にする日)
土曜日がGAME
日曜日がOFF

だいたいこんな流れです。

今回は月曜日LEARNINGについて説明します。

このチームでは、週の前半は身体の負荷をできるだけかけず、[LEARNING=学び]の通り、とにかく頭を使います。頭と身体のキャパシティーがトータルで100あった場合、頭が90、身体が10といった感じです。
先週の反省や、今週やることなどを、1週間を通して小分けにして情報共有するのではなく、基本的にはこの日にまとめて全部共有します。そしてそれを繰り返し繰り返し、1週間を通して自分たちの身体に染み込ませていきます。また、先週出場した選手は必ずこの日に1対1のミーティングをしており、選手たちはとにかく多くの情報を、ノートをとってインプットさせます。
だから、この日はたくさんのミーティングがあり、めちゃくちゃ長いです。
月曜の朝イチからそんな情報の準備ができるコーチ陣にもビックリしました。

8時から各自ウエイトトレーニングをスタートしてその後は色んなミーティング4つくらい。ランチを挟んでまたミーティング。グラウンドで今週やることをジョギングで確認して終わるのが14時。それだけミーティングしています。

中には、チームアワードといった表彰ミーティングも毎週あります。

チームアワードとは、
先週1週間中で「最も〇〇だった選手」というのを選手やチームに関わる人達たちから選ばれる表彰で、大きく分けてカンタベリーマン、モーメント、メモリーの3つがあります。

カンタベリーというチームでは、チームに関わる選手やスタッフのことをカンタベリーマンと呼び、チームの長い歴史の中で築かれた、カンタベリーマンとはどんな人間であるべきか、ということがボードに書かれていたり、キーワードが壁に張り出されていたり、先輩たちから受け継がれてきています。カンタベリーマンof the weekというのは、そんなカンタベリーマンを1週間で最も体現した人に送られるものです。
そして、なんと5週目にして初めて自分が選ばれました。これにはビックリしました。試合で貢献できない中だったのですが、自分の取り組みに対してチームメイトに投票してもらえたことに、態度には出さなかったですけど凄く嬉しかったですし、カンタベリーの目指す人間像に当てはまっていたという喜びがありました。
ちなみにこの賞には大量の肉が贈呈されます。ホームステイ先に持ち帰ったらとても喜んでもらい、今度一緒にBBQをする予定です。
チームアワードの「カンタベリーマンof the week」で頂いたお肉
次にモーメントについて。これはその週の試合で最もハードだった選手に贈られるものです。ここまで唯一2回受けとっているのは、ベテランロックのルーク・ロマノ選手だけ。チームの軌道修正役やラインアウトの頭脳にもなりながら、グラウンドの中では誰よりも身体を張る彼から学べる部分は非常に多くあります。練習前ギリギリまで分厚いメガネをかけているにも関わらず、コンタクトも入れずにラグビーしているので、もしかしたら全然見えてない中でやっているんじゃないかという説が、僕の中ででています。

そして、メモリーは、試合のMVPです。シンプルに選手の選ぶ、試合で最も活躍した選手。ここまではトライを取りまくっている俊足FBジョシュ・マカイ選手が3回受賞。失礼ながら彼のことをこれまで知らなかったのですが、ランニングスキルの非常に高い、カンタベリーの絶対的エースです。要注目。

これら3つのチーム内投票による表彰というのは、ひとつ選手のモチベーションにもなりますし、選手たちの忠誠心を高める良い文化だと思いました。

試合に勝とうが負けようが、このように週をスタートさせ、ここから週末の試合に全員で向かっていくこの月曜日は、頭の整理、心と身体の準備という意味で、非常に大事な1日です。
頭フル回転でノートを取りまくらなければいけない日で大変ですが、学びが多く、楽しいです。

さて、ちょっと長くなったので、
今回はLEARNINGだけで終わりにしますか。笑

LEARNINGだけでもこれらはホンの一部で過ぎず、残りの部分はチームに還元していきたいと思います。

それでは!
練習前の円陣

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