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インタビュー

村田毅選手のカンタベリー州代表チーム(NZ)留学レポート Vol.7

皆さんこんにちは!!

ニュージーランド国内選手権・Mitre10cup所属チームのカンタベリー州代表チームに合流している村田選手より7回目の留学レポートが届きましたので、是非、ご覧ください。

◆村田毅選手からのレポート

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

ラグビー日本代表、ついにベスト8進出しましたね!夜更かししてホームステイ先のパパさんと一緒に観戦しました。アイルランドにもスコットランドにも勝って堂々の予選1位で突破。開幕のロシア戦も特別な空気だったし、サモア戦の終わり方も劇的でした。
いつかこのW杯を振り返った時に、「どの試合が一番感動した?」なんて会話の選択肢がたくさんあることがもうすでに凄いことです。そして、さらに感動する選択肢がこの週末にまた1つ増えることを日本中が期待しています。たくさんの期待をプレッシャーだけでなく、パワーに変えることができる今の日本代表ならやってくれることでしょう。
たくさんの声援を送りましょう!!

それでは、第7回のニュージーランド日記をお送りしていきたいと思います。

こちらでは10週間連続のリーグ戦が終わり、そのままプレーオフトーナメントに入ります。W杯と同様にこちらの国内選手権も佳境を迎えてきております。
僕の所属するカンタベリーはリーグ戦を3位で終え、今週末にプレーオフトーナメントの準決勝があります。3連敗からスタートして、最初はどうなることかと思いましたが、ちゃんとこの位置にいるというのはやはりさすが強い歴史のあるチームだなと感じます。

こちらのニュージーランドの国内選手権は、リーグと並行して、1902年から続く、「Ranfurly Shield」という盾(シールド)の争奪戦が繰り広げられています。
簡単に言うと、その盾を持っているチームは、そのチームのホームゲームがシールドディフェンス(盾の防衛戦)試合となります。そこで勝つと防衛に成功し、負けると相手にその盾を渡さなければなりません。そんな争奪戦を14チームで繰り広げているわけなのですが、「なんだ、それだけか。」と最初は思ってしまっていました。
しかし、100年以上続く争奪戦です。第9節でそのシールドにチャレンジできる試合があった時に、その週は異様な空気でした。なんとしてもシールドを取りたいという選手たちの思いがプレーにも現れており、練習やミーティングも緊張感がありました。そして、シールド奪取に成功した時、優勝したように喜ぶチームメイトの姿を見た時に、日本では感じたことのないような感情がありました。正直、いまだに「そんなに凄いことなの?」って思ってしまう部分もあります。でも、この長い歴史あるシールドを取るということは、リーグの順位とはまた違って名誉あるものであって、誇り高きものなんだなと感じました。
さらにリーグ最終節の防衛戦にも劇的なラストワンプレーでの逆転勝利で成功したため、このシールドは来年の夏まではカンタベリーが持っていられるということになります。このシールドを守り抜く来年以降の戦いにも注目したいと思います。
「Ranfurly Shield」の写真
さて、1週間の流れについて、今日は金曜日、試合前日のCLARITY(明確にする日)です。

木曜日のCOMPLETEで強度のある中で試合形式のトレーニングをした後は、試合に向けて身体を休ませながら、戦術の確認、確認、確認です。これはだいたい日本のどのチームもそんな感じだと思います。試合に向けての頭と身体と心の最終準備段階です。軽めの練習をして終わりです。

こちらのチームで面白いのは、その練習の前に必ずポジション別の「COFFEE CHAT」という時間が設けられています。
近くのカフェや、ミーティングルームで集まって話したり、レストランで朝食をとっているポジションもありますね。
「今週の練習どうだった?」「試合のキーポイントをおさらいしよう」「あとでこういうところ確認しようか」など、ざっくばらんにリラックスしてトークするだけなんですけど、リラックスしているからこそ色んな発言が出てくるこの時間が、僕は凄く好きです。

チームの結束を高める時にこっちの人たちは「CONNECTION(コネクション)」という言葉をよく使います。チームランチが毎週月曜日にあったり、ミニチームでランチに行ったり、ゲームをしたり。終わると「良いコネクションだったね!」って言ったりして。
ラグビーという団体スポーツにおいて、チーム一丸となって戦うということは、言うのは簡単ですが、本当の意味での一丸になるために費やす時間というのは、トレーニングで強化することと同じくらい大事であると感じました。
その繋がり・コネクションをこのチームがどれだけ大切にしているかということを、日々の生活の中でたくさん感じることがあります。
チームランチの様子
1週間の試合までの流れ、こんな感じで締めくくらせていただきます。

なんとなく日々の生活スタイルがイメージしてもらえたでしょうか?

月曜日はLEARNING(学びの日)
火曜日はGROWING(成長する日)
水曜日はOFF
木曜日はCOMPLETE(完成させる日)
金曜日はCLARITY(明確にする日)


もうこちらでの生活は11週間になります。夢の中ではニュージーランド人ばかり出てきます。

こちらでの経験をまとめる段階に入らなくてはならないことに寂しさを感じながらも、次回は留学日記・最終章。
一選手として、また日野の選手として感じてきたことをまとめていきたいと思います。

それでは!
チームメイトと村田選手と村田選手の息子さん

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