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【ジャパンラグビートップリーグ】第7節試合コラム『敗戦は、次の新リーグへの貴重な体験のひとつ』
2021年トップリーグの最終第7節。それは、2003年から始まったジャパンラグビートップリーグの最後のリーグ戦でもある。その18シーズン目となった歴史の中で、日野レッドドルフィンズがリーグに参戦して3年目。まだ新しいチームであるし、その分他のチームに比べればまだ経験不足は否めない。だからといって、それを敗戦の理由にしてよいはずもない。
「敗戦の原因は前半の“入り”が全てです」と堀江恭佑共同主将が語ったように、敗戦の結果を振り返るならば、その点は否定できないであろう。相手に激しいプレッシャーをかけながらも、最終的にはキックオフからのノーホイッスルトライを与えてしまった。その後の2本目のトライは7分。きっかけはハイタックルからだった。ハイタックルがペナルティーになるのは当然のことながら、特に今シーズンはハイタックルや危険なプレーなどには厳しく、イエローやレッドのカードもよく出ている。
もちろん、故意にハイタックルをするはずもなく、必死にディフェンスにいった結果である。が、それでもペナルティーはペナルティー。現在のラグビーではペナルティーからタッチキック、その後のラインアウトからトライを取るパターンが多く、リコーもこのハイタックルのPK後のラインアウトから2本目のトライを得た。
その後のリコーの3本目のトライもまたペナルティーの連続からのラインアウトモールからである。実は、この試合で日野が犯した反則は前後半合わせて13。そのうち、ハイタックルを含めた危険なプレーは4。リコーはこの試合で前後半合わせて7つのトライを奪っているが、実はそのトライのうち6つは日野のペナルティーを起点にしたもの。つまり、最初のノーホイッスルトライ以外はすべてがペナルティーを起点にしたものであり、4つはラインアウトモールからのトライであった。
中でも注目すべきは、3本目のトライを取られるまでの日野のペナルティー4に対し、リコーのペナルティーは0。リコーが初めてペナルティーとなるのは、日野が3つ目のハイタックルとなる5つ目のペナルティーの後、20分過ぎにアタック時に起きたオブストラクションである。
箕内HCもまた「“入り”がよくない。リコーのプレッシャーにうまく対応できなかった」と悔やむように、結果的には前半の前半で、リコーのプレッシャーに耐え切れず、反則を重ねて3本のトライを献上してしまったことが敗戦の大きな理由だろう。この点はオーガスティン・プル共同主将も「自分たちのゲームプランができなかった前半の最初がよくなかった」と言うところだ。
前半の中盤以降は、日野にもチャンスはあった。特に相手のペナルティーからのスクラム選択。
堀江共同主将は「特に事前に決めていたわけではないですが、その時の流れで行けると思って選択しました」と言うように、スクラムではかなり優位に立っていた。この日、相手のペナルティーからスクラムを選択したのは3回。PGを狙えそうな位置でもあえてスクラムを選択した。但し、いい形で攻めるも結果的には得点には結びつけられなかった。特に33分。一度は5mスクラムからスクラムトライを狙いボールはインゴールに入るも、直前にレフリーはリコーのスクラムコラプシングの笛を吹きトライには至らなかった(この日、日野はスクラムで相手からスクラムコラプシングの反を則3回奪っている)。
結局、ノートライのまま計4トライを奪われ0-24で終えた前半。ハーフタイム時に箕内HCは「自分たちの力が出せなかった。基本に立ち戻って自分たちができることをやろう。トライを取られたからといって、下を向いているときではない」と言い、選手を後半に向かわせた。
すると、日野は奮起。前半の流れが忘れられたかのように自分たちの力を出し始める。フォワードが前に出て、バックスが走り、3本のトライを奪った。そのトライの2つに大きくかかわったプル共同主将は「うれしいトライでした。自分たちのできることをベーシックにやればできる。特に後半に入ってきたプレーヤーが思い切りプレーしてくれました。若いプレーヤーはまだまだ伸びる」と評価する。
取れるチャンスで確実に得点を重ねたリコー。チャンスを生かしてきれなかった日野。その差は経験なのか。
実は、最終的な反則数は日野13に対してリコーも13。ハイタックルを含めた危険なプレーも互いにと同じ4だ。しかもリコーにはイエローカードが1枚出されている。反則が試合を大きく分けるという点は事実であろう。が、この日の試合に限っていえば単にその数の差ではなく、前半開始早々立て続けに4つの反則を犯し、そのスキにトライを取られてしまったことだろう。
リーグ戦をすべて終えて日野レッドドルフィンズはホワイトカンファレンス7位が決定。次は「トップリーグ2021プレーオフトーナメント1回戦」で清水建設ブルーシャークスと対戦する。
来年の新たなステージ、新リーグへの挑戦の一歩がここから始まる。
「敗戦の原因は前半の“入り”が全てです」と堀江恭佑共同主将が語ったように、敗戦の結果を振り返るならば、その点は否定できないであろう。相手に激しいプレッシャーをかけながらも、最終的にはキックオフからのノーホイッスルトライを与えてしまった。その後の2本目のトライは7分。きっかけはハイタックルからだった。ハイタックルがペナルティーになるのは当然のことながら、特に今シーズンはハイタックルや危険なプレーなどには厳しく、イエローやレッドのカードもよく出ている。
もちろん、故意にハイタックルをするはずもなく、必死にディフェンスにいった結果である。が、それでもペナルティーはペナルティー。現在のラグビーではペナルティーからタッチキック、その後のラインアウトからトライを取るパターンが多く、リコーもこのハイタックルのPK後のラインアウトから2本目のトライを得た。
その後のリコーの3本目のトライもまたペナルティーの連続からのラインアウトモールからである。実は、この試合で日野が犯した反則は前後半合わせて13。そのうち、ハイタックルを含めた危険なプレーは4。リコーはこの試合で前後半合わせて7つのトライを奪っているが、実はそのトライのうち6つは日野のペナルティーを起点にしたもの。つまり、最初のノーホイッスルトライ以外はすべてがペナルティーを起点にしたものであり、4つはラインアウトモールからのトライであった。
中でも注目すべきは、3本目のトライを取られるまでの日野のペナルティー4に対し、リコーのペナルティーは0。リコーが初めてペナルティーとなるのは、日野が3つ目のハイタックルとなる5つ目のペナルティーの後、20分過ぎにアタック時に起きたオブストラクションである。
箕内HCもまた「“入り”がよくない。リコーのプレッシャーにうまく対応できなかった」と悔やむように、結果的には前半の前半で、リコーのプレッシャーに耐え切れず、反則を重ねて3本のトライを献上してしまったことが敗戦の大きな理由だろう。この点はオーガスティン・プル共同主将も「自分たちのゲームプランができなかった前半の最初がよくなかった」と言うところだ。
前半の中盤以降は、日野にもチャンスはあった。特に相手のペナルティーからのスクラム選択。
堀江共同主将は「特に事前に決めていたわけではないですが、その時の流れで行けると思って選択しました」と言うように、スクラムではかなり優位に立っていた。この日、相手のペナルティーからスクラムを選択したのは3回。PGを狙えそうな位置でもあえてスクラムを選択した。但し、いい形で攻めるも結果的には得点には結びつけられなかった。特に33分。一度は5mスクラムからスクラムトライを狙いボールはインゴールに入るも、直前にレフリーはリコーのスクラムコラプシングの笛を吹きトライには至らなかった(この日、日野はスクラムで相手からスクラムコラプシングの反を則3回奪っている)。
結局、ノートライのまま計4トライを奪われ0-24で終えた前半。ハーフタイム時に箕内HCは「自分たちの力が出せなかった。基本に立ち戻って自分たちができることをやろう。トライを取られたからといって、下を向いているときではない」と言い、選手を後半に向かわせた。
すると、日野は奮起。前半の流れが忘れられたかのように自分たちの力を出し始める。フォワードが前に出て、バックスが走り、3本のトライを奪った。そのトライの2つに大きくかかわったプル共同主将は「うれしいトライでした。自分たちのできることをベーシックにやればできる。特に後半に入ってきたプレーヤーが思い切りプレーしてくれました。若いプレーヤーはまだまだ伸びる」と評価する。
取れるチャンスで確実に得点を重ねたリコー。チャンスを生かしてきれなかった日野。その差は経験なのか。
実は、最終的な反則数は日野13に対してリコーも13。ハイタックルを含めた危険なプレーも互いにと同じ4だ。しかもリコーにはイエローカードが1枚出されている。反則が試合を大きく分けるという点は事実であろう。が、この日の試合に限っていえば単にその数の差ではなく、前半開始早々立て続けに4つの反則を犯し、そのスキにトライを取られてしまったことだろう。
リーグ戦をすべて終えて日野レッドドルフィンズはホワイトカンファレンス7位が決定。次は「トップリーグ2021プレーオフトーナメント1回戦」で清水建設ブルーシャークスと対戦する。
来年の新たなステージ、新リーグへの挑戦の一歩がここから始まる。