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トップリーグ戦 VS NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

トップリーグ 第1節

2020.01.12

11:30 K.O.

秩父宮ラグビー場

日野レッドドルフィンズ
20
17 - 8
3 - 21
29
NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス
TGPGDGTGPGDG
2210前半1010
0010後半3300

『熱気の開幕戦。健闘するも、悪夢のインターセプト~日野レッドドルフィンズ』

 これもラグビーワールドカップ(W杯)効果だろう、秩父宮ラグビー場にはほぼ満員の1万7千人余が詰めかけた。熱気の中、トップリーグ2季目の日野レッドドルフィンズは“ワンチーム”となって昨季5位のNTTコミュニケーションズとの開幕戦に挑み、惜しくも敗れた。スコアは20-29だった。

 ラスト3分だった。2点差を追う日野は逆転を狙い、攻めに攻めた。スクラムで立て続けにコラプシング(故意に崩す行為)の反則を奪い、陣地を挽回する。流れは日野。中盤のラインアウトからラックをつくり、新加入の大型SO、デブラシーニが左オープンに絶妙なキックパス。これをWTBペニーがナイスキャッチ。ラックができて、共同キャプテンのSHプルが右に持ち出し、ナンバー8の堀江恭佑へつなごうと右へ大きくパスした。

 つながればチャンスだった。だが、このパスを、NTTコムのフランカー金正奎主将にインターセプトされてしまった。暗転。そのままトライまで走られ、点差は9点に開いた。ああ、これほど健闘しても、勝ち点1ももらえないとは。

 日野のシステムは前半、うまくいっていた。ディフェンスはアグレッシブに相手を倒し、コンタクトエリアでは当たり負けていなかった。攻めても、SOデブラシーニがキック、パスでエリアをよくマネジメントした。

 NTTコムには、ラグビーW杯の日本代表のナンバー8、アマナキ・レレイ・マフィ、南アフリカ代表のマルコム・マークス、元日本代表の山田章仁がいた。スクラムはやられたが、他ではチームとして互角以上に戦った。

 相手に先制トライを許した後の前半15分、ラインアウトからモールを組んで、右へ展開。ラックからクイックで右に出して、身長193㌢のSOデブラシーニが相手のタックルを受けながら、右手でFBカカにつなぎ、カカが右中間に飛び込んだ。

 さらに前半終了間際、これまた新加入のロックのクリシュナンが柔軟なからだを生かし、自陣で相手ボールをターンオーバー。ここから一気のカウンター攻撃に移り、最後はSOデブラシーニから途中交代のCTB田邊につないで、田邊が右中間に飛び込んだ。前半を17-8とリードした。

 後半は一転。日野はNTTコムの反撃をモロに食らった。相手に2連続トライを奪われ、最後にはインターセプトからのトライも加えられた。一方、日野は後半ノートライに終わった。

 日野の課題は80分間の集中力、後半のエリアマネジメントか。敵陣になかなか入れず、相手のプレッシャーを受け続けた。
 加えてスクラムの修正力。相手フッカーにマークスがいたとはいえ、前半、同じようなコラプシングの反則を3本とられた。ここはレフリーとコミュニケーションをとり、何とか対応すべきだった。
             (By 松瀬学)


【監督、プル共同主将コメント】

 細谷直監督
 ワールドカップで日本代表が素晴らしい活躍をして、大学選手権でも早明戦の盛り上がりがあった。その(熱気の)バトンがトップリーグにきて、オープニングゲームをすることができ、感謝しています。ラグビーファンのハートに突き刺さるような試合をしていこうと話していました。非常に悔しさ厳しい荒波の洗礼だと思っています。

 オーガスティン・プル共同主将
 (最後、相手にインターセプトを許し)すごく悔しかったし、一緒にハードワークしてきたチームメイトに非常に申し訳ないと思った。でも、そういうプレーが僕を成長させてくれる。今やっているプランには自信を持つことができた。下を向いている時間はない。前を向き続け、(次の試合に)準備v>

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