『熱気の開幕戦。健闘するも、悪夢のインターセプト~日野レッドドルフィンズ』
これもラグビーワールドカップ(W杯)効果だろう、秩父宮ラグビー場にはほぼ満員の1万7千人余が詰めかけた。熱気の中、トップリーグ2季目の日野レッドドルフィンズは“ワンチーム”となって昨季5位のNTTコミュニケーションズとの開幕戦に挑み、惜しくも敗れた。スコアは20-29だった。
ラスト3分だった。2点差を追う日野は逆転を狙い、攻めに攻めた。スクラムで立て続けにコラプシング(故意に崩す行為)の反則を奪い、陣地を挽回する。流れは日野。中盤のラインアウトからラックをつくり、新加入の大型SO、デブラシーニが左オープンに絶妙なキックパス。これをWTBペニーがナイスキャッチ。ラックができて、共同キャプテンのSHプルが右に持ち出し、ナンバー8の堀江恭佑へつなごうと右へ大きくパスした。
つながればチャンスだった。だが、このパスを、NTTコムのフランカー金正奎主将にインターセプトされてしまった。暗転。そのままトライまで走られ、点差は9点に開いた。ああ、これほど健闘しても、勝ち点1ももらえないとは。
日野のシステムは前半、うまくいっていた。ディフェンスはアグレッシブに相手を倒し、コンタクトエリアでは当たり負けていなかった。攻めても、SOデブラシーニがキック、パスでエリアをよくマネジメントした。
NTTコムには、ラグビーW杯の日本代表のナンバー8、アマナキ・レレイ・マフィ、南アフリカ代表のマルコム・マークス、元日本代表の山田章仁がいた。スクラムはやられたが、他ではチームとして互角以上に戦った。
相手に先制トライを許した後の前半15分、ラインアウトからモールを組んで、右へ展開。ラックからクイックで右に出して、身長193㌢のSOデブラシーニが相手のタックルを受けながら、右手でFBカカにつなぎ、カカが右中間に飛び込んだ。
さらに前半終了間際、これまた新加入のロックのクリシュナンが柔軟なからだを生かし、自陣で相手ボールをターンオーバー。ここから一気のカウンター攻撃に移り、最後はSOデブラシーニから途中交代のCTB田邊につないで、田邊が右中間に飛び込んだ。前半を17-8とリードした。
後半は一転。日野はNTTコムの反撃をモロに食らった。相手に2連続トライを奪われ、最後にはインターセプトからのトライも加えられた。一方、日野は後半ノートライに終わった。
日野の課題は80分間の集中力、後半のエリアマネジメントか。敵陣になかなか入れず、相手のプレッシャーを受け続けた。
加えてスクラムの修正力。相手フッカーにマークスがいたとはいえ、前半、同じようなコラプシングの反則を3本とられた。ここはレフリーとコミュニケーションをとり、何とか対応すべきだった。
(By 松瀬学)
【監督、プル共同主将コメント】
細谷直監督
ワールドカップで日本代表が素晴らしい活躍をして、大学選手権でも早明戦の盛り上がりがあった。その(熱気の)バトンがトップリーグにきて、オープニングゲームをすることができ、感謝しています。ラグビーファンのハートに突き刺さるような試合をしていこうと話していました。非常に悔しさ厳しい荒波の洗礼だと思っています。
オーガスティン・プル共同主将
(最後、相手にインターセプトを許し)すごく悔しかったし、一緒にハードワークしてきたチームメイトに非常に申し訳ないと思った。でも、そういうプレーが僕を成長させてくれる。今やっているプランには自信を持つことができた。下を向いている時間はない。前を向き続け、(次の試合に)準備v>
ラスト3分だった。2点差を追う日野は逆転を狙い、攻めに攻めた。スクラムで立て続けにコラプシング(故意に崩す行為)の反則を奪い、陣地を挽回する。流れは日野。中盤のラインアウトからラックをつくり、新加入の大型SO、デブラシーニが左オープンに絶妙なキックパス。これをWTBペニーがナイスキャッチ。ラックができて、共同キャプテンのSHプルが右に持ち出し、ナンバー8の堀江恭佑へつなごうと右へ大きくパスした。
つながればチャンスだった。だが、このパスを、NTTコムのフランカー金正奎主将にインターセプトされてしまった。暗転。そのままトライまで走られ、点差は9点に開いた。ああ、これほど健闘しても、勝ち点1ももらえないとは。
日野のシステムは前半、うまくいっていた。ディフェンスはアグレッシブに相手を倒し、コンタクトエリアでは当たり負けていなかった。攻めても、SOデブラシーニがキック、パスでエリアをよくマネジメントした。
NTTコムには、ラグビーW杯の日本代表のナンバー8、アマナキ・レレイ・マフィ、南アフリカ代表のマルコム・マークス、元日本代表の山田章仁がいた。スクラムはやられたが、他ではチームとして互角以上に戦った。
相手に先制トライを許した後の前半15分、ラインアウトからモールを組んで、右へ展開。ラックからクイックで右に出して、身長193㌢のSOデブラシーニが相手のタックルを受けながら、右手でFBカカにつなぎ、カカが右中間に飛び込んだ。
さらに前半終了間際、これまた新加入のロックのクリシュナンが柔軟なからだを生かし、自陣で相手ボールをターンオーバー。ここから一気のカウンター攻撃に移り、最後はSOデブラシーニから途中交代のCTB田邊につないで、田邊が右中間に飛び込んだ。前半を17-8とリードした。
後半は一転。日野はNTTコムの反撃をモロに食らった。相手に2連続トライを奪われ、最後にはインターセプトからのトライも加えられた。一方、日野は後半ノートライに終わった。
日野の課題は80分間の集中力、後半のエリアマネジメントか。敵陣になかなか入れず、相手のプレッシャーを受け続けた。
加えてスクラムの修正力。相手フッカーにマークスがいたとはいえ、前半、同じようなコラプシングの反則を3本とられた。ここはレフリーとコミュニケーションをとり、何とか対応すべきだった。
(By 松瀬学)
【監督、プル共同主将コメント】
細谷直監督
ワールドカップで日本代表が素晴らしい活躍をして、大学選手権でも早明戦の盛り上がりがあった。その(熱気の)バトンがトップリーグにきて、オープニングゲームをすることができ、感謝しています。ラグビーファンのハートに突き刺さるような試合をしていこうと話していました。非常に悔しさ厳しい荒波の洗礼だと思っています。
オーガスティン・プル共同主将
(最後、相手にインターセプトを許し)すごく悔しかったし、一緒にハードワークしてきたチームメイトに非常に申し訳ないと思った。でも、そういうプレーが僕を成長させてくれる。今やっているプランには自信を持つことができた。下を向いている時間はない。前を向き続け、(次の試合に)準備v>