『後半は十分に戦えた。が、試合は前半も戦えないと勝利は手にできない』
先週のキヤノンイーグルス戦が、新型コロナウイルス感染症陽性者が確認されために中止。1週あけてのリーグ戦最終節、リコーブラックラムズ戦を迎えた。この試合の結果によってはお互いにリーグ戦の順位が変わる可能性があるため、互いに負けられない。会場は東京の駒沢陸上競技場。きれいな青空が広がりながらも4月にしては気温の低い中でのリーグ戦ラストマッチだった。
カウントダウンの後、13時のキックオフのボールを大きく蹴り上げたのはリコー。そのボールを22mライン付近で14番WTBの竹澤が確実にキャッチ。そこからラックを作ると二度、三度と前に出て、この日第1節のヤマハ発動機戦での負傷以来初登場した12番CTBデブラシーニが大きく蹴り返す。それに対して日野レッドドルフィンズのFW陣が激しいプレッシャーをかけ、ナンバー8堀江が相手SOをタックル! ボールを奪うことはできなかったものの、その後も続けるプレッシャーから相手のパスミスを誘う。そこでこぼれたボールを前に出たFBカカが蹴ろうとするも、ここが楕円球の難しさか、空振りして転がったボールはそのまま左の外側にいた11番WTBの手にすっぽりと入ってしまった。その11番は大きくゲイン。その後は相手のオフロードパスも含めて素早い攻撃からボールはあっという間に右の14番WTB、U20フィジー代表のヴァカヤリアの手に渡り、タッチライン際を大きくボールを運ばれた後、最後にはサポートしていたSOにリターンパスをしてトライ。時計は1分20秒。結果的にはリコーのノーホイッスルトライとなってしまった。ゴールも決まり0-7。
激しく前に出るディフェンスの中での楕円球がもたらした事故か? が、ゲームは始まったばかり。日野は気を落とさずリスタートキックから敵陣に攻め入る。その後のキック合戦(蹴り合い)の後、ボールをキープして戦い続ける中、敵陣深くに蹴りこんだボールに激しくプレッシャーをかけて相手陣22m内に入るが、そこでかがんだ相手SOに対して思わず11番WTB竹澤がハイタックル(PKのみでカードは無し)。結果、リコーはハーフウェイライン上でラインアウトを得ると、そこから相手はサインプレーから一気に日野のインゴールへ。14番WTBヴァカヤリアのトライとなった。
時間はまだ7分。日野はボールをキープし攻め続けたがトライが取れず、対するリコーは少ないチャンスから一気に2本目のトライを奪うという結果になった。ゴールははずれ0-12。
その後の10分には日野の激しいディフェンスからプレッシャーをかけて相手のノックオンを誘い、この試合初めてのマイボールスクラムを得た、・・・と思ったものの、直前のプレーがTMOにかけられ日野12番CTBデブラシーニの危険なタックルとしてペナルティーに(カードは無し)。
そして、14分には連続ペナルティーからラインラインアウトモールで押し込まれて3本目のトライ献上。この時点で日野の犯した反則は4。対するリコーは0。ゴールも決まり0-19。さらには前半の終盤、日野は得意のスクラムから相手陣ゴール目前までボールを運ぶもトライには至らず、結局はターンオーバーからキックで蹴り返され、ここもノットリリースザボールの反則(前半8つ目)からクイックで仕掛けられて、最後はこの日のマンオブザマッチとなる14番WTBヴァカヤリアが2本目のトライ。結果0-24で前半を終える。
だが後半。日野も立て直してきた。後半開始早々は日野のオフサイドの反則からタッチ、ラインアウトモールで簡単にトライを献上(0-31)するがその後の22分には日野FBカカのラインブレイクやSHプルの見事なロングパスなどもあり、グランドを広く使って最後は後半の途中から入っていた今年のニューフェイス23番WTB川井がトライ。29分には相手陣ゴール前のラインアウトから抜け出したナンバー8の堀江が力で相手を押し倒しながらトライ。終了間際の39分には、日野が何度もパスを繰り返しながら最後は忠実にサポートをつづけたFL6番小野が日野3本目のトライ。リコーも後半3本のトライを取っている(いずれもペナルティー後のラインアウトから)ので、後半だけ見れば3トライずつであるが、ゴールを考えれば19-17で日野のリードである。
もちろん、前半に4トライを献上しているため「前半を戦えないと勝てない」という箕内HCが言う通りの完全な負けである。それでも、相手からトライを取れる実力はある。ディフェンスもできないというわけでもない。ただディフェンスは個々の能力以上にチーム内でのシステム、連携が必須。堀江共同主将が言うようにチームとしての「自分たちのディフェンスができる」か否か。リーグ戦の最終戦。この一戦は、成長のための貴重な敗戦として活かされるはずだ。
【ヘッドコーチ、主将のコメント】
箕内拓HC
まずは先週の試合がキャンセルとなってしまったことに関して、チームを代表してお詫びを申し上げます。今日の試合に関しては、前半から開始早々から自分たちの形からはずれてしまいました。後半はなんとか盛り返しましたが、前半。その点をしっかり確認、準備して次に挑みたいと思います。
堀江恭佑共同主将
敗戦の原因は前半の“入り”が全てです。自分たちのやるべきことができなかった。特にディフェンスでプレッシャーをうまくはかけられなかったので、その点を改めて確認し、来週は自分たちのディフェンスができる試合にしたいです。アタックも自分の仕の限られた試合の準備をしていきたいです。
カウントダウンの後、13時のキックオフのボールを大きく蹴り上げたのはリコー。そのボールを22mライン付近で14番WTBの竹澤が確実にキャッチ。そこからラックを作ると二度、三度と前に出て、この日第1節のヤマハ発動機戦での負傷以来初登場した12番CTBデブラシーニが大きく蹴り返す。それに対して日野レッドドルフィンズのFW陣が激しいプレッシャーをかけ、ナンバー8堀江が相手SOをタックル! ボールを奪うことはできなかったものの、その後も続けるプレッシャーから相手のパスミスを誘う。そこでこぼれたボールを前に出たFBカカが蹴ろうとするも、ここが楕円球の難しさか、空振りして転がったボールはそのまま左の外側にいた11番WTBの手にすっぽりと入ってしまった。その11番は大きくゲイン。その後は相手のオフロードパスも含めて素早い攻撃からボールはあっという間に右の14番WTB、U20フィジー代表のヴァカヤリアの手に渡り、タッチライン際を大きくボールを運ばれた後、最後にはサポートしていたSOにリターンパスをしてトライ。時計は1分20秒。結果的にはリコーのノーホイッスルトライとなってしまった。ゴールも決まり0-7。
激しく前に出るディフェンスの中での楕円球がもたらした事故か? が、ゲームは始まったばかり。日野は気を落とさずリスタートキックから敵陣に攻め入る。その後のキック合戦(蹴り合い)の後、ボールをキープして戦い続ける中、敵陣深くに蹴りこんだボールに激しくプレッシャーをかけて相手陣22m内に入るが、そこでかがんだ相手SOに対して思わず11番WTB竹澤がハイタックル(PKのみでカードは無し)。結果、リコーはハーフウェイライン上でラインアウトを得ると、そこから相手はサインプレーから一気に日野のインゴールへ。14番WTBヴァカヤリアのトライとなった。
時間はまだ7分。日野はボールをキープし攻め続けたがトライが取れず、対するリコーは少ないチャンスから一気に2本目のトライを奪うという結果になった。ゴールははずれ0-12。
その後の10分には日野の激しいディフェンスからプレッシャーをかけて相手のノックオンを誘い、この試合初めてのマイボールスクラムを得た、・・・と思ったものの、直前のプレーがTMOにかけられ日野12番CTBデブラシーニの危険なタックルとしてペナルティーに(カードは無し)。
そして、14分には連続ペナルティーからラインラインアウトモールで押し込まれて3本目のトライ献上。この時点で日野の犯した反則は4。対するリコーは0。ゴールも決まり0-19。さらには前半の終盤、日野は得意のスクラムから相手陣ゴール目前までボールを運ぶもトライには至らず、結局はターンオーバーからキックで蹴り返され、ここもノットリリースザボールの反則(前半8つ目)からクイックで仕掛けられて、最後はこの日のマンオブザマッチとなる14番WTBヴァカヤリアが2本目のトライ。結果0-24で前半を終える。
だが後半。日野も立て直してきた。後半開始早々は日野のオフサイドの反則からタッチ、ラインアウトモールで簡単にトライを献上(0-31)するがその後の22分には日野FBカカのラインブレイクやSHプルの見事なロングパスなどもあり、グランドを広く使って最後は後半の途中から入っていた今年のニューフェイス23番WTB川井がトライ。29分には相手陣ゴール前のラインアウトから抜け出したナンバー8の堀江が力で相手を押し倒しながらトライ。終了間際の39分には、日野が何度もパスを繰り返しながら最後は忠実にサポートをつづけたFL6番小野が日野3本目のトライ。リコーも後半3本のトライを取っている(いずれもペナルティー後のラインアウトから)ので、後半だけ見れば3トライずつであるが、ゴールを考えれば19-17で日野のリードである。
もちろん、前半に4トライを献上しているため「前半を戦えないと勝てない」という箕内HCが言う通りの完全な負けである。それでも、相手からトライを取れる実力はある。ディフェンスもできないというわけでもない。ただディフェンスは個々の能力以上にチーム内でのシステム、連携が必須。堀江共同主将が言うようにチームとしての「自分たちのディフェンスができる」か否か。リーグ戦の最終戦。この一戦は、成長のための貴重な敗戦として活かされるはずだ。
【ヘッドコーチ、主将のコメント】
箕内拓HC
まずは先週の試合がキャンセルとなってしまったことに関して、チームを代表してお詫びを申し上げます。今日の試合に関しては、前半から開始早々から自分たちの形からはずれてしまいました。後半はなんとか盛り返しましたが、前半。その点をしっかり確認、準備して次に挑みたいと思います。
堀江恭佑共同主将
敗戦の原因は前半の“入り”が全てです。自分たちのやるべきことができなかった。特にディフェンスでプレッシャーをうまくはかけられなかったので、その点を改めて確認し、来週は自分たちのディフェンスができる試合にしたいです。アタックも自分の仕の限られた試合の準備をしていきたいです。